落合陽一さんや孫正義さんがYoutubeで話しているAIの未来の話を、そのまま鵜呑みにしている人が非常に多い。
騙されるのはせめて投資家だけにしてくれと思うのだが…。
真剣に熱く語る学部生も多いので一言。(院生だと問題であるが…。)
最先端の技術は、試行錯誤の実験の中でロジカルに進められる。
偶然発見!の場合であっても、それからはしっかりテストや論証を繰り返すのだ。
技術には基礎研究というものがある。
すべての技術の基礎的な考え方で、これが認められて、この基礎研究の論文が様々な学者の研究のもとになり引用されれば、評価がすごく高くなる。
かつ、論文が権威的な学会で発表されるとインパクトファクターが高くさらにたくさんの方に引用されさらに評価がすごく上がる。
この評価構造をWEBの世界に取り込んだのがgoogle。だから、被リンクの数(リンクしてくれているサイトの評価も含む)が検索順位に重要になっている。
基礎研究から現実の実施のレベルになる話で、誰かさんはAIはスピードアップして10年でこうなるとかあーなると言ってるが…。
ペッパー君の時もそう言ってたのも記憶に新しい…。
もちろん、理論上の研究含めて可能性に関しては全く否定しないし、どんどん研究して論文発表していただきたいのだが、どうやって文章や写真や音声がいっぱいあるとAIに心が生まれるのかデータをもとに論じて欲しい。
人間の英知(WEBに掲載されている情報)を全部知り、瞬時でYesNoを繰り返して結論を表示する(最適解を推察する)。
8×8や9×9の限られたマス目や、自動運転のようにセンサーで限定された情報の中では可能だとは思うが…。
正直申し上げて、これは別のところで話すが、googleもまともなサイトを検索結果に出さず、WEBの情報量は半端ないだが質ははっきり言って低すぎると思う。
7000冊程度しか書籍を読み漁ってないが、それで感じるレベルだ。
世の中の図書が全部WEBに掲載され、それがクローリングされるのはいつだろうか?(世界中の図書館が所蔵図書をデジタル化にする傾向はあるがWEBに掲載するとは言ってない。)
それは誰でも内容を閲覧できるのでしょうか?
孫さんが全部お金出してやってくれるなら現実味は増すし、量子コンピューターはマストだがそれは10年後を予定しているのでそれに合わせて言ってるのかな?
生成AIを使って学生やサラリーマンが小銭稼ぎしている間はAIという言葉はまだ身近でいいが、それも落ち着くと量子コンピューターの実運用になるまで待つ話になるのでどうなのだろうか…。
10年後にはメタバースが名前を変えてAIのベースになってるような気もする。
学術的な研究の可能性として、酒のつまみとして楽しむのはいいが、AIを語って、自分すごいと思っている学生やおじさんたちを見るとついつい思ってしまう今日この頃だ。